2005年7月29日発
7月29日、石狩札幌地区闘争委員会は2005春季生活闘争第22回賃上げ集計を実施しました。25日に札幌中小労連、27日に札幌地 区ユニオンより報告があり、本春闘登録194組合の集計では、135組合が回答を引き出し、123組合が妥結となりました。これま での集計では、妥結平均及び回答・妥結平均の何れも4100円を上回る結果となっています。連合北海道の集計(6月10日)では 妥結249組合の平均を3625円(1.48%)としており、札幌圏連合加盟組合の奮闘振りが伺われます。また一時金については、109 組合から妥結報告が寄せられており、そのうち65組合が年間協定となっています。本闘争委員会では、先の第21回集計時に別集 計としているハイタク関連労組がほぼ山場を乗り切ったことから今回で集約が可能とし、近く中間総括案を提示する予定です。 今回の集計結果は下表の通りです。
参加登録194組合 | 組合数 | 要求 | 回答妥結 | 昨年妥結 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
額 | 率 | 額 | 率 | 額 | 率 | ||
回答妥結集計 加重平均 | 135 | 4851 | 3.58 | 4163 | 1.68 | 4206 | 1.65 |
妥結集計 加重平均 | 123 | 4864 | 3.59 | 4189 | 1.68 | 4221 | 1.65 |
7月27日、さっぽろ労働相談センターは、石狩札幌地区闘争委員会が本春闘で取り組んでい る札幌圏のパート等労働者の時間給調査ハガキについて集約し、中間のまとめをしました。 同まとめでは、同ハガキは現在まで1102通を回収し、業種・職種ともに設定した分野外か らもよせられ、作成した10万余が市内近郊に均一に配布されたとしています。時間給の分布 は751円未満が77%となっており、前回調査よりも4.9ポイント減となっています。851 円以上の数値では、16.6%であり、前回調査より4.8ポイント増加となっています。 しかし、751円未満の数値が依然として8割近くを占めることや、9業種中7業種に最低賃 金を下回る労働者があることから、時間給の二極分化が進んでいるとしています。また、時間 給で働く労働者が全年齢に波及ししており、男性の比率と若年層の比率が高くなっているとし、 特に若年層では、勤続年数について3年未満が多く、低時間給と定着率の悪さの関連性が推測 されるとしています。同センターは、この状況を産業に於ける労働力構成や地域社会の健全な 発展には大きな「悪壁」であるとし、最賃引き上げ等を通じ改善すべきであるとしています。
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