石狩・札幌地区闘争委員会は15日18時に第14回賃上げ集計を実施しました。 本春闘では201組合がエントリーし、現在までに123組合が妥結しています（一時金のみを含む）。 賃上げ妥結組合は、96組合で3725円(前年比+129円)1.56％（前年比＋0.05ポイント）となっています。 加重平均でも前年を若干下回るものの、4300円台を維持する健闘を見せています。中小労組の大健闘の成果といえます。 妥結状況も終盤に入り、早まる勢いをみせて昨年7月29日の集計時点と同数(123組合)となっています。

6月交渉では全国ユニオンＳＧＵの3単組が高額回答を引き出し妥結しています。札幌東自校労組が6月6日3000円で妥結し、 日本除雪機労組が6月12日4746円(1.93％)で妥結したほか、サッポロ流通システムも6月7日に高額妥結となっています。 また、地場不況の大きな影響下、苦しい交渉を展開したサービス連合・ホテル部会も、 5月25日に鹿の湯労組の準社員・時給パート社員の一時金妥結を以て、札幌圏単組がほぼ妥結となりました。 正社員以外の構成比率が高く、各組合とも今春闘ではパート等の時間給者に対する要求を提出しており、 藤田観光労組札幌ワシントンホテル分会や厚生年金ＰＤＣ分会等でも一時金を中心に有額回答を引き出し妥結しています。 ただ、残る約80組合の交渉は、情報もつかみにくく、一部では賃下げ逆提案等もあり、やや長引く恐れがあります。 早期解決に向け地域全体の支援が必要です。

【 2006春季生活闘争 第14回賃上げ集計 】

第14回 平均賃上げ集計 (6月15日)	組合数	回答妥結		昨年妥結
		額	率	額	率
妥結集計 単純平均	96	3725	1.56	3596	1.51
妥結集計 加重平均	96	4304	1.68	4393	1.68

【 春闘妥結組合数の比較 】

	参加組合	妥結組合	備　　　考
06春闘	201組合	123組合	6月15日集計
05春闘	194組合	123組合	7月29日集計

石狩・札幌地区闘争委員会は連合北海道等3団体を主催とし、2006春闘の地場集会第3弾を以下の通り開催します。 連合北海道が本春闘の中間まとめに向けた指針を提示しますが、 地場報告の取り組み･闘争報告では現在の膠着した交渉状況について報告がなされます。 企業買収に伴う、職場確保と社員組合員全体の雇用確保の取り組み、 法制度変更に対する将来不安を理由とした賃下げ提案に対する取り組み、組合・組合員に対する裁判への取り組み等、 大変深刻な内容ばかりです。全体の参加が第一の支援であり、当日の要請に激励の応諾を提示するのが、第二の支援です。 各位の積極的支援・参加をお願いします。