2005年2月4日発
本日2日目となる「なんでも相談ダイヤル」は昨日に引き続き、午前8時30分から午後7時まで 札幌連合会館において行われました。 本日の相談件数は計12件でしたが、相談の中には複数の問題が重複しており、項目別では16件となりました。 その内訳は、賃金未払い:4件、解雇退職関連:4件、雇用契約関連:3件、労働時間、休日手当、社会労働保険、退職金、男女差別、 が各1件となっています。日本経済は回復傾向にあるとの報道がありますが、 依然として北海道の失業率は全国平均を大幅に上回っています。石狩地域もその例外ではなく、 札幌を中心とした企業倒産は後を絶ちません。そうした地域事情を背景にしてか、「経営が厳しいから」の一言で、 安易な解雇、 リストラ、賃金未払いがごく当たり前のように従業員に対して行われています。また、退職金関連でいえば、 本来であれば、 従業員本人に対してしか支給されないはずの積立金が会社の運転資金に流用されていたことを指摘したところ、 「目的以外に使用しても構わない」と社長が平然と答えたという相談がありました。
労基署に未払賃金のことを相談したところ、「それは難しい」と素っ気無く言われた。 職安で募集内容について苦情を言ったところ、杓子定規的な対応しかされなかった等々、 労基署やハローワークなど行政への苦情や、その対応に思わず?とならざるを得ない相談がありました。 もちろん行政が法律にもとづいて中立、客観的な立場で判断・処理することに何ら問題はありません。 しかし、職を失った、解雇された、社長が雲隠れして賃金が支払われないなど、 必死の思いで訪れた市民への対応振りはあまりに疑念を感じざるを得ません。連合石狩地協、 札幌地区連合は例年の取組みとして労基署、職安への春闘交渉を行っています。 今回寄せられた声が反映されるよう取り組んでいきます。
連合は例年、春・秋に集中相談ダイヤルの取り組みを行っていますが、 労働者にとって相談ダイヤルに電話一本を掛ける行為すら、今の不景気の世の中では勇気の要る行動といえます。 ダイヤルに寄せられる多くの「悲鳴」は氷山の一角にすぎません。罰せられるのは、労働者ではなく、 責務を果たすどころか、その責任や代償をすべて労働者に転嫁する悪質な経営者です。 決して諦めることなく、泣き寝入りせず、安心して暮らせる雇用の実現のために、一致団結して頑張っていきましょう。
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