2004年度の北海道地域の最低賃金(時間給)を巡る論議もいよいよ佳境を迎えました。

7月26日に開催された中央最低賃金審議会では、引き上げ額の目安を示さない、事実上の「据え置き」との答申が出されました。拘束力こそないものの、中央最賃審議会の答申が地方の最賃審議会へ及ぼす影響は決して小さくはなく、その意味においては、今回の集いは非常に厳しい状況下での開催となりました。

道最賃審議会委員である村田連合北海道副事務局長から審議会での情勢報告を行った後、2単組から現場報告を行いました。ユニオン北海道魚国の田中委員長からは、組合結成の動機、および60歳定年を迎えると再び最賃額に戻るという不利益変更に対する取り組みについて報告を行いました。つづいて光星ハイヤー労組の篠原委員長からは、この度のハイ･タク最賃新設を目指した署名活動について報告。「今回初めて産別最賃新設の議論開始に必要な署名数を集めることができ、これを出発点にハイ･タク最賃の新設へ向け全力を尽くす」との決意表明がありました。

ついにやりました！　8月6日に開催された北海道最低賃金審議会において、大激論の末、2004年度の道最低賃金が「1円アップ・638円」となりました！！

道の最低賃金が引き上げられたのは、実に3年振りとなります。

まさに快挙といえる今回の決定は、「ローカル･マイナーズアクション ゲッツ壱万」署名行動や街頭行動にご協力下さった皆さまのおかげです。

こうした当初の目標数を大幅に上回る14,574筆の署名をバックに、最低賃金審議会、専門部会、あるいは参考人意見陳述など、あらゆる場で最賃引き上げを粘り強く主張してきた結果、今回の1円引き上げという成果につながりました。

なお、本年10月1日より、この新しい最低賃金額(時間給)638円が、正社員、パートタイマー、アルバイト等問わず、道内すべての職場に適用されます。この金額を下回ると最低賃金法に違反することとなります。10月の改正後、この金額がきちんと遵守されるよう、みんなで職場を点検していきましょう。