2004年9月6日発 16号 発行責任者 寺林利郎 TEL011-532-0505 Fax011-532-4175
9月2日から9月4日の3日間、北海道函館市に於いて、全国ユニオン第3回定期大会と第16回コミュニ ティユニオン・ネットワーク全国交流集会が連続して開催されました。会場の函館国際ホテルには、全国各地か ら約450名が参加しました。今回の2つの集会は、実行委員会形式で運営され、連合北海道、函館地区連合、 札幌地区連合、石狩地協等が参画し、平和と労働者の権利確保等を中心に熱心な議論がなされました。フロン ティア・スピリッツに溢れる北の大地で、労働運動再生を誓う熱い息吹が感じられる3日間でした。
9月2日の全国ユニオン第3回定期大会では、経過報告の後、今後の労働運動再生を実現するための様々な 課題が方針と共に提起されました。又、特別報告として、札幌市内の特別養護老人ホーム・ルミエールで行 なわれている老人虐待の防止・撤廃について、内部告発などで取り組む組合員の現状が報告されました。
集会日の直前に放映された、ニュースビデオ上映に続き、内部告発に取り組んだ2組合員から、虐待の様子 や内部告発後に組合員が受けた、施設側や同じ労働者からの苛め等について詳細な説明がなされました。
会場からは2人の組合員の勇気に対して賞賛と激励の拍手が沸上がり、鈴木書記長の「この2人の組合員を退 職させてはいけない。そしてこのような施設は存続させてはいけない。」との提起を満場一致で採択致しました。
9月3日〜4日の第16回コミュニティ・ネットワーク全国交流集会では、3日の全体集会に続き、4日に12 の分科会が開催されました。ホテル内の分科会会場は何れも定員を満たす参加状況で、それぞれ白熱した議論が なされました。派遣労働者、有期雇用、セクハラ、公契約条例、均等待遇、介護ホームヘルパー・医療労働者及 び公務パート問題など、現在及び将来の労働者の生活と権利に大きく係わる問題が、一同に取上げられる分科会 ・集会は全国に於いても珍しく、また参加する労働者の大半が非常勤・パート且つ別企業籍という点でも、日本 の中でも大変貴重な集会といえます。最後の全体集会では、西田英俊共同代表のまとめに続き、次回開催地のユ ニオンである福岡ユニオン・羽良みゆきさんが、第17回の開催を来年10月22日〜23日に福岡とすること を宣言しました。閉会に際し、函館地区連合西田茂事務局長の音頭で参加者全員が団結頑張ろうを三唱しました。
この度の集会の開催・運営に際し、連合渡島地協・函館地区連合の皆さんに大変なご厚意・ご尽力を頂きまし た。心より御礼を申し上げます。2日の懇親会では、全開発OBの方々による江差追分を本格的に聴かせて頂き 3日の交流会では、地元よさこいソーランチーム「祭 進鮮組」による熱気溢れる踊りに会場全体が一体ととな って燃え上がりました。連合渡島地協・函館地区連合の皆さんの創意工夫と熱意に感服しました。本当に有り難 うございました。