2004年11月12日発 23号 発行責任者 寺林利郎 TEL011-532-0505 Fax011-532-4175
連合北海道、石狩地協及び札幌地区連合は本日11月12日午前7時30分より、札幌 連合会館において、2004秋季なんでも相談ダイヤルを実施しております。前日にあた る11月11日に開催した街頭宣伝で周知した開始時間は午前8時30分でしたが、その 時間を待たずして電話が鳴る状況となっいます。相談内容については、職場の荒廃を原因 とするものが多く、相談員が聞く耳を疑う内容もありました。今日の相談件数は35件( 相談項目は51件)となっていますが、件数以上に内容の濃いものとなっています。従っ て、電話一件当りに要する時間も長く、5本設置した電話が空く時間が殆ど無い状況とな っています。この電話は13日の午後7時まで開設しています。
若年層の労災による事故、過重労働による入院または上司による職場内暴行等、弱者へ の皺寄せ、イジメを内容とする相談が多く寄せられました。新卒で入社し、2年目になり 職場の責任者的立場に抜擢されたものの,上司のイジメに遭い入院してしまった。医師の 診断では、会社の人間関係・強度のストレスによると診断しているという例。また、入社 してすぐに、サービス残業の存在を暴行とともに知らされた。それ以後、毎月450時間 に及ぶ勤務時間が続く。会社は、一切知らないとして話し合いにも応じ様としないという 例。さらに、有給休暇を申請したことを理由に店長からイジメに遭っている、社長から電 話で言葉によるセクハラを受けていて、明日にでも仕事を辞めてしまいたい(若年女性) 等、が相談内容の一部です。何れも、立場の上にある者が自分の抱える何らかのストレス を立場の弱い者に向けて発散させるというものです。職場荒廃の一番の原因であり、若者 が職場に定着しない、または働こうとしない原因にもなるものです。この様な職場内の不 条理・不合理は、当概労働者間だけの問題に終わらせるのではなく、事業者と労働者が全体 の問題として考え、原因追求と職場適正化へむけた努力をすることが求められます。
連合は、地域活性化の鍵は、職場の適正化推進にあるとしています。命と権利が守られ 一切の不条理・不合理の存在しない職場を形成することが、明るい地域社会を形成するこ とに直結するというものです。本日の相談状況を見る限りでは、私たちの考え方は、正に 的を得たものであるといえます。間近に進める05春闘の取り組みでは、これら地場職場 の適正化についても、目標のひとつに置く必要があります。地場連合の力と知恵を総結集 して取り組んでまいりましょう。