2004年11月13日発 24号 発行責任者 寺林利郎 TEL011-532-0505 Fax011-532-4175
連合北海道、石狩地協及び札幌地区連合が実施した、2004秋季なんでも相談ダイヤ ルは13日午後7時を以って終了致しました。2日間に寄せられた相談件数は、52件(相 談項目数は集計中)に上りました。今回は、労働相談担当者に加え、社会保険事務所の窓 口担当者及び労働金庫の多重債務相談担当者も参加し、年金・クレサラ相談についても受 け付けました。クレサラ相談・多重債務に関する相談は、2日間で3件でしたが、その内容 は、本人の生命のみならず家族の生活すら破綻しそうな内容でした。何れも現役労働者か らの相談であり、労働者に対する幅広い総合生活改善対策の周知と施策の必要性が感じら れます。期間中の相談担当者は、連合北海道2名、さっぽろ労働相談センター4名、札幌 東・北・西社会保険事務所6名でした。ご苦労様でした。
相談中、最多数を占めた、残業手当未払いの相談は職場の背景及び不払い内容の何れを とっても陰湿かつ深刻なものです。原因の大半は職場内の上下関係を背景にしており、上司 のイジメが怖くて、残業が断れないまた、解雇の恐怖からタイムカードを打刻後、残業を せざるを得ないといものです。残業を強いる者そのものも、長時間労働に埋没する状況にあ ることから、職場全体が見えないプレッシャーに悩まされ、力の弱い方に捌け口を求める傾 向にあります。
この相談期間中に、2件の組合結成に関する相談が寄せられました。一件は、退職勧奨 を受けた社員が、今までの働き方の理不尽さに発奮し、労基へ未払い残業を求めた後に 相談に訪れたものです。労基担当者は、不払い残業の存在について認め、会社側に説得 をかけたものの、会社側は労働者に個別説得をかけ,債権放棄を強要したことから、 その対策検討するうちに組合結成を思いついたというものです。他1件は、店舗リニューアルに際し 店舗のイメージにそぐわないとして、パートタイマー5人が、1週間後に解雇であると 通知された事によるものです。何れのパートタイマーも,個別に店長から呼びたしを受け, 突然の通告に動転し一旦は同意したものの、テレビの相談紹介を見て、電話をかけ、即日 に組合加入・結成を決断いたしました。会社への申し入れを同日に実施したところ、解雇は 撤回となり、今後の働き方については、シフトを現状に復した上で、協議することとなりました。 05春闘を目前に新たな仲間の加入か実現しました。この勢いで頑張りましょう。