2004年11月17日発 25号 発行責任者 寺林利郎 TEL011-532-0505 Fax011-532-4175
社会福祉法人「公和会」(長沼政幸理事長)の特別養護老人ホーム ルミエール(長沼倭 文子施設長)における、組合員へのイジメが続いています。8月に入所者への虐待に関す る内部告発を受けた法人は、同施設専従事務長を新たに採用致しました。同施設適正化へ 向けての人材補強かと注目していたところ、この事務長は組合員2名に対して、恫喝を繰 り返しています。どうやら、組合員を何とか退職させることが目的のようです。11月10 日、この事務長は勤務中の組合員を呼び出し、「このような状態で続けていくの、最近仕 事がやりずらいだろう」と詰めより、内部告発したことを謝罪するのであれば、法人が組 合員を相手に起こしている訴訟を取り下げる、と説明を続けました。また、11月11日 には、円満に働き続けよう思うのであれば、内部告発について法人に謝罪しろ、と詰め寄 りました。退職を示唆するトーンも強くなっています。
11月15日、社会福祉法人「公和会」(長沼政幸理事長)の特別養護老人ホーム ルミ エール(長沼倭文子施設長)は幹部会議を開催し、勇気ある内部告発を行なった、組合員 を虐待の被疑者であるKと同一の職場へ配転・異動させると決定致しました。他の管理職 からは、これは明らかな嫌がらせであり、施設に何のメリットもないと反対の声が挙がり ました。法人は、これらの声を一切聞き入れず、11月21日から履行するとしています。
Kは、組合員の行なった内部告発の中で、入所者への虐待を行なっていたと実名で指摘 されている人物です。内部告発をした者とされた者が日々同一勤務場所で顔を合せるよう に配置し、且つ周りの同僚には一切会話をさせないようにする行為は明らかなイジメであ り、卑劣な行為です。まさしく、その目的は本人の退職です。
11月17日、札幌地区連合と札幌地域労組は札幌市に対して、内部告発をした組合員 の受けている、法人からのイジメの実態について報告し、即刻法人へ行為の中止を指導し 組合員の雇用確保を図ることを、申し入れ致しました。保険福祉局の中田鉄雄保健福祉部 長は、同申入れに対して、10月7日に同内容の指導を実施している、再度繰り返すこと は驚きであるが、引き続いて指導を強化するとしました。ただ、札幌市は12月中には 虐待の調査結果がある程度まとまろうとしている矢先、このような事柄に精力を費やす法人 に「あきれ顔」といった表情でありました。また、このイジメの実態が市議会で話題に昇れば、 施設存続そのものの是非を求められのではという不安もあるのではないでしょうか。