2005年9月3日発 38号 発行責任者 寺林利郎 TEL011-532-0505 Fax011-532-4175
日本の人口の半数以上は労働者です。この労働者が日本の屋台骨を作り支えています。今後もそうです。 だから、労働者が大事にされ幸せでなければ、この国はおかしくなります。 私たち、札幌地区ユニオンは、結成以来その考え方をアピールして活動をしてきました。 しかし、ここ数年、労働者を取り巻く環境はどうでしょうか。 市場原理優先・利潤追求優先がもてはやされ、その実現のための環境整備が進められています。
労働基準法が改悪され、有期雇用労働者・パートタイマーを作りやすくし、 労働者派遣法を改悪し派遣労働者のまま人生を終える労働者を生み出しやすくしています。 こんな環境整備が続いた結果、企業はリストラに次ぐリストラを敢行しています。 弾き出された労働者は、会社勤めを希望すれば、有期雇用労働者・パートタイマー・派遣労働者を選択することとなるのが大半で、 弾き出されないようにする労働者は、隣の労働者を弾き出そうとする。職場は惨憺たる状況です。
こんな職場から弾き出された若者が、もう一度働こうとするでしょうか。 また親・兄弟姉妹が職場から弾き出される様子を目にした若者が、希望に胸をふくらませ職場に行こうとするでしょうか。 若者がニートなどという造語でひとくくりにされ、教育・研修を受けたところで、職場・会社・市場全体が、 今の状態から変わらなければ、若者は職場に行きません。 そして、今さらに労働契約法という悪法が構造改革の締めくくりとして作られようとしています。 こんな法律ができれば、若者どころか今の労働者の殆どが奈落の底、不幸のどん底に放り込まれます。
私たち、労働者は今、自分の手と意志でこの危機から脱しなくてはなりません。 そのためには必ず今度の選挙に行き投票をすることです。絶対に棄権をしないことです。 私たちの事務所には毎日、労働者の悔しさ・辛さに満ちた悲鳴や、不平等や不幸に対する怒り、 そして忍び寄る危険に対する恐怖の声が寄せられます。これらを全部吹き飛ばすため、絶対選挙で投票しよう。