2005年6月11日発
札幌地区連合は、本日午前12時00分から午後8時まで札幌連合会館において、労働契約法制への疑問。・派遣契約のトラブル に関する電話相談が札幌連合会館で行いました。初日の相談件数は計7件であり、相談内容は解雇、賃金未払い、雇用保険、 雇用契約、求人と多岐に渡りました。
依然として、安易で一方的な解雇の相談が数多く寄せられています。それまでは転勤の慣習がなかったある会社では、 転勤を突如命じ、これを拒否した相談者は解雇させられたというものです。その相談者は現在就職活動を余儀なくされ ていますが、なかなか見つからず、家庭内の雰囲気が悪化したという「2次被害」に見舞われているという実態が明らか になりました。
これはある建築・土木会社で働いていた従業員が社長へ宛てた手紙の一文です。今朝、仲間6人とともに札幌連合会館へ やって来ました。社長は商工ファンドや金融機関からの借入資金など多額の借金を理由に、賃金の支払いを拒否。また、 彼らより安い賃金で人を新たに雇い、彼らには本年当初以降仕事を1日も与えないという事実が判かりました。預貯金を ほとんど使い果たし、コンビニで菓子パンを万引きし、それが発覚して逮捕された同僚。アルバイトとして別の作業現場 で仕事中に誤って指を切断したが、会社は労災申請せず、本人の保険で治療を余儀なくされた同僚。こうした従業員にの み一方的に苦しみを強いる悪質な会社に対し、彼らは何度も会社に書面で嘆願しましたが、会社からは誠実な回答は一切 ありませんでした。
自分たちだけでの自主交渉は不可能と判断した彼らは、その後労賃金未払い、立替払いの請求などについて労基署や職安、 弁護士、裁判所へ相談しました。しかし、いずれも彼らの望む解決策・進展は得られず、たどり着いたのが行政の窓口で紹 介された「さっぽろ労働相談センター」でした。本件は複雑な問題を多々抱えているため、早期解決は困難が予想されます が、すがる思いで労働組合を頼ってきた彼らの希望を無にしないよう、今後の対応について協議していくこととしました。
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