札幌地区連合は11日10時より中央区地下街オーロラプラザにおいて、 労働契約法・労働時間法制を検証する市民パネル展「安心な生活・安全な地域形成へ考えよう・見つめ直そう 私たちの働き方」を開催しました。 同パネル展は、厚労省が本年4月11日に労働政策審議会に提案した労働契約法・労働時間法制に対する「検討の視点」を検証するもので、 これまで、識者・労働界・経済団体等から指摘された内容が見直されているか否かを市民レベルで確認するものです。
冒頭、挨拶にたった連合北海道札幌地区連合会山本廣和会長は、組織内組合員の範疇においてさえ、不安・疑問の声が強いとし、慎重な議論を要するとしました。 同パネル展は面談による労働相談も実施しており12日19時まで開催されます。是非立ち寄って下さい。
【 労働契約法・労働時間法制の主な項目 】
【 労 働 時 間 制 度 】 | ||
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(1) | 労働時間設定の柔軟化 | 労基法の原則や週40時間制に拘束されない労働を一部労働者に認める |
(2) | 時間外労働・休日労働の抑制 | 一定時間を超える残業時間について割増率引き上げ、代休付与を義務化。 |
【 労 働 契 約 法 】 | ||
(1) | 労働条件変更ルールの明確化 | 採用内定・出向・転籍・懲戒・解雇・退職まで幅広く明示。 |
(2) | 労使委員会の設置促進 | 同機関で労働条件・就業規則変更を決め、紛争解決の場とする。 |
(3) | 解雇の金銭解決制度 | 裁判所等の判断にとらわれず、企業の意志による金銭解決を制度化する。 |
(4) | 雇用継続型契約変更制度の導入 | 配転・出向を含む労働条件変更を変更後の雇用契約を継続したまま協議 |
(5) | 有期労働契約のルール明確化 | 雇用契約の反復更新による契約無期限化を防ぐためのルールを明確化。 |
尚、札幌地区連合は本取り組み期間中、オーロラプラザ内で厚労省労働政策審議会に対する市民意見を求めるコーナーを設置し、 札幌版「労働契約法・労働時間法制へのパブリックコメント」を作成し、厚労省へ送付する予定です。
連合北海道は7月12日労働契約法、労働時間法制について下記の集会を実施します。各組織の参加をお願いします。
「こんな労働契約法はいらない!労働者のための労働契約法・労働時間法実現を求める7・12集会」
【 日 時 】 2006年7月12日(水)18時30分〜 【 主 催 】 連合北海道
【 場 所 】 札幌エルプラザ 中央区北8西3 TEL728−1222 【 内 容 】 審議会情勢報告(連合本部)ほか