2004年4月20日発 2号 発行責任者 山本功 Tel011-532-4165 Fax011-532-4175
4月19日(月)東京都内にある参議院議員会館内会議室に於いて、介護・福祉ユニオンネットワークが厚生労働省へ、介護保険制度見直しについての要請を致しました。
その要請の中では、ホームヘルパーの移動時間に関する賃金支払いについても質疑応答がなされました。介護・福祉ユニオンネットワークは、「ヘルパーの利用者宅と利用者宅の間を移動する時間については、賃金として補償すべきであるし、業務に必要な作業報告書を作成する時間についても賃金として補償すべきである」として、厚生労働省へその対応内容を質問しました。
厚生労働省は、業務に必要な移動時間については労働時間であり、また業務に必要な作業報告書を作成する時間についても労働時間であるので、賃金の支払い義務は生ずるとし、該当する相談があるのであれば、その旨を労働基準監督署に申出て欲しいとしました。
これまで、雇用保険に関する算定時間の対象時間として移動時間・報告書作成時間などは認定されてはいたものの、賃金については個別労使間の問題であるとされていました。
今回の厚労省の見解により、ホームヘルパー各自が労働基準監督署に対して、移動時間・報告書作成時間に関する賃金支払いに関する相談・申請を行なう根拠が形成されました。
自分たちの努力如何によっては、労働条件が向上します。皆さんでトライしてみましょう!
尚、この厚生労働交渉には、札幌から、鈴木一(全国ユニオン札幌地域労組)さんと、当介護を支えるヘルパーの会in Sapporoの山本功運営委員が参加しました。
2001年6月25日に東京都内に結成された組織。ホームヘルパー等の介護福祉に従事する労働者の労働条件改善や介護保険制度そのものの改善を取り組みとしている。
個人又は団体が加盟対象。東京都内、千葉などを中心に会員をもち、事業者会員も存在している。
電話011-532-4165FAX011-532-4175
担当山本功工藤仁美
住所〒064-0916札幌市中央区南16条西4丁目1-13/札幌連合会館内