2005年9月 労働相談の状況について
「商業都市札幌の主要産業に際立つ、行き過ぎた人員削減と杜撰な労務管理の影響」
1 ) 9月の相談者数は77人、相談件数は127件、相談者1人あたりの平均相談項目は1.65件となっています。 前年同月との比較では、相談者数21名増、相談件数31件減という状況です。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
相談者数 (人) | 61 | 70 | 85 | 92 | 90 | 91 | 79 | 74 | 77 | 719 |
相談項目数 (件) | 98 | 123 | 130 | 136 | 165 | 156 | 139 | 115 | 127 | 1189 |
1人当たり相談項目数 | 1.60 | 1.60 | 1.52 | 1.47 | 1.83 | 1.71 | 1.75 | 1.55 | 1.65 | 1.65 |
2 ) 9月は、相談者のうち男性の数が女性を上回り、2005年で一番比率が高くなりました。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
相談者数 (人) | 61 | 70 | 85 | 92 | 90 | 91 | 79 | 74 | 77 | 719 |
男性(人数) | 25 | 31 | 32 | 30 | 43 | 46 | 28 | 35 | 42 | 312 |
占有率 | 41.0 | 44.3 | 37.6 | 32.6 | 47.8 | 50.5 | 35.4 | 47.2 | 54.4 | 43.4 |
3 ) 社員と、それ以外の期限付き雇用者の相談者数を比較した場合、社員の比率が、やはり一番高くなりました。 男性は社員、女性は期限付き雇用という実態が表われていると言えます。
【 相談者に占める社員の割合の推移 】
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
相談者数 (人) | 61 | 70 | 85 | 92 | 90 | 91 | 79 | 74 | 77 | 719 |
社員(人) | 28 | 28 | 33 | 37 | 31 | 37 | 34 | 33 | 39 | 299 |
占有率 | 45.9 | 40.0 | 38.8 | 40.2 | 34.4 | 40.7 | 43.0 | 43.3 | 50.6 | 41.6 |
【 相談の状況から見る考察 】
相談の内容を、相談主要項目別・相談件数から見ると、解雇・退職、就業規則・雇用契約、経営問題・労務管理、 賃金に関する相談が依然として多いことに変化はありません。
さらに9月の特徴は、就業規則・雇用契約に関して、また、労災・職業病・安全衛生に関する相談が増加したことです。
これらを合わせて考えると、職場の人減らしや杜撰な労務管理、違法なサービス残業・残業不払いが、 労災・職業病、職場の安全衛生への不安につながっていると言えるでしょう。 これを重大な警鐘と捉え、早急に改善する必要があります。
*参考資料
資料―1 2005年9月 労働相談(男女雇用形態別・相談内容別)