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連合・さっぽろ労働相談センター 札幌圏雇用センサス 第10号

2005年10月14日

2005年9月 労働相談の状況について

「商業都市札幌の主要産業に際立つ、行き過ぎた人員削減と杜撰な労務管理の影響」

1 ) 9月の相談者数は77人、相談件数は127件、相談者1人あたりの平均相談項目は1.65件となっています。 前年同月との比較では、相談者数21名増、相談件数31件減という状況です。

1月2月3月4月 5月6月7月8月 9月合計
相談者数 (人) 617085929091797477719
相談項目数 (件) 981231301361651561391151271189
1人当たり相談項目数 1.601.601.521.471.831.711.751.551.651.65

2 ) 9月は、相談者のうち男性の数が女性を上回り、2005年で一番比率が高くなりました。

1月2月3月4月 5月6月7月8月 9月合計
相談者数 (人) 617085929091797477719
男性(人数) 253132304346283542312
占有率 41.044.337.632.647.850.535.447.254.443.4

3 ) 社員と、それ以外の期限付き雇用者の相談者数を比較した場合、社員の比率が、やはり一番高くなりました。 男性は社員、女性は期限付き雇用という実態が表われていると言えます。

【 相談者に占める社員の割合の推移 】
1月2月3月4月 5月6月7月8月 9月合計
相談者数 (人) 617085929091797477719
社員(人) 282833373137343339299
占有率 45.940.038.840.234.440.743.043.350.641.6

【 相談の状況から見る考察 】

相談の内容を、相談主要項目別・相談件数から見ると、解雇・退職、就業規則・雇用契約、経営問題・労務管理、 賃金に関する相談が依然として多いことに変化はありません。

さらに9月の特徴は、就業規則・雇用契約に関して、また、労災・職業病・安全衛生に関する相談が増加したことです。

これらを合わせて考えると、職場の人減らしや杜撰な労務管理、違法なサービス残業・残業不払いが、 労災・職業病、職場の安全衛生への不安につながっていると言えるでしょう。 これを重大な警鐘と捉え、早急に改善する必要があります。

*参考資料

資料―1 2005年9月 労働相談(男女雇用形態別・相談内容別)

資料―2 2005年1-9月 労働相談(雇用形態別・相談内容別)

資料―3 2005年 相談項目別相談件数 月別集計

資料―4 2005年 主相談項目別相談者数 月別集計