2005年4月11日
3月の相談者は85人、相談件数は130件(集中相談ダイヤル10件を除く)、相談者1人平均相談項目1.5件で、前年同月に 比べて相談者数12人減となりました。
相談者を雇用形態別にみた場合、正社員と期限付き社員の比率は4:6と、期限付き社員からの相談が多く、中でも 「パート」が非正規雇用の5割強、相談者全体の3割を占め、全員が女性でという結果でした。
相談項目を雇用形態別にみると、正社員では賃金に関する相談が最も多く、具体的には残業代、賃下げ、月例賃金未払い
・遅配などとなっています。
期限付き社員からは、解雇・雇い止め・退職に関する相談が最も多くなっています。
業種については、建設・設計・重機業が最も多く、その相談項目は合理化・倒産・企業閉鎖、解雇・雇い止め・
退職、賃下げなどの順になっています。
次いで、商品斡旋・リース業、その他サービス業、ビル管理業の順に相談が多くなっています。
相談項目を業種別に見ると、解雇 ・ 雇止め ・ 退職に関する相談が最も多く23件(18%)、次いで、賃金に関するものが22件、
中でも月例賃金未払い ・ 遅配及び賃下げ ・ 賃上げに関する相談が多くなっています。
次いで、就業規則 ・ 雇用契約(11件)、労働保険(10件)、経営問題 ・ 労務管理(9件)の順となっています。
3月の相談者85名のうち53名(73%)が女性という結果でした。
女性の66%(35名)は期限付き雇用、中でもパートが多くを占めています(全女性の45%)。
昨年、一昨年と、年間を通した男女の比率は男女ほぼ同数(女性52%)ですが、当月は女性からの相談が多かったことが
特徴です。
期限付き社員から、解雇・雇い止め・退職に関する相談が最も多く寄せられたことと合わせて考えると、3月を契約
切り替えとしている企業が多く、パート・契約・臨時など期限付き雇用の女性労働者が、雇い止めに悩んでいる職場
の実態が顕著に表われていると言えます。
1件の相談に要する時間は長引いており、30分以上を要するケースもめずらしくなく、相談内容が深刻化していることの 表われと考えられます。
雇用形態 | 人数(分布率) | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
正社員 | 33人(38.8%) | 19人 | 14人 |
パート | 24人(28.2%) | 0人 | 24人 |
派 遣 | 2人(2.4%) | 1人 | 1人 |
契 約 | 10人( 11.8%) | 3人 | 7人 |
臨 時 | 7人( 8.2%) | 4人 | 3人 |
季 節 | 1人(1.2%) | 1人 | 0人 |
不明・他 | 8人(9.4%) | 4人 | 4人 |
合 計 | 85人(100.0%) | 32人 | 53人 |
(注) 1.臨時にはアルバイトを含む。
2.季節・短期雇用、嘱託は、相談者がいないため省略
参考資料:「2005年3月相談者数(雇用形態・男女別・業種別)処理内容)」
相 談 項 目 | 増 減 | 相 談 者 | 相 談 件 数 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
人 | 分布率 | 前年・分布 | 人 | 分布率 | 前年・分布 | |||||
賃金 | 賃金未払い・遅配 | ↓ | 7 | 8.2% | 8 | 8.2% | 8 | 6.2% | 10 | 6.5% |
賃上げ・賃下げ | ↑ | 5 | 5.9% | 1 | 1.0% | 5 | 3.8% | 2 | 1.3% | |
賃金関係 合計 | ↓ | 15 | 17.6% | 24 | 24.7% | 22 | 16.9% | 32 | 20.9% | |
就業規則・雇用契約 | ↓ | 8 | 9.4% | 5 | 5.2% | 11 | 8.5% | 14 | 9.1% | |
解雇・退職・雇止め | ↓ | 19 | 22.4% | 24 | 24.7% | 23 | 17.7% | 33 | 21.6% | |
労働保険(雇用・労災) | ↑ | 7 | 8.2% | 2 | 2.2% | 10 | 7.7% | 5 | 3.3% | |
経営問題・労務管理 | ↑ | 6 | 7.1% | 2 | 2.1% | 9 | 6.9% | 8 | 5.2% | |
その他項目 | ↑ | 30 | 35.3% | 40 | 41.2% | 55 | 42.3% | 61 | 39.9% | |
合 計 | ↓ | 85 | 100% | 97 | 100% | 130 | 100% | 153 | 100% |
参考資料:「2005年3月労働相談(雇用形態別・相談内容別)」
@ 賃金未払い・遅配(相談者数7人、相談件数8件)
A 残業手当未払い( 1人、相談件数6件)
B 解雇・退職・雇止め(相談者19人、相談件数23件)
C 労働保険(雇用・労災)(相談者7人、相談件数10件)
D 経営問題、労務管理(相談者6人、相談件数9件)
|
参考資料:「2005年3月労働相談(雇用形態別・相談内容別)」
(業種)
建設:建設,設計,重機業 商業:卸,小売業,飲食店 斡旋:商品斡旋,リース業
医療:医療,福祉,医薬品業 サービス:その他サービス業 陸運:陸運,倉庫業 ビル:ビル管理業
IT:通信,報道,IT業 製造:製造業 学校:教育,学校 公務:公務・公共サービス
相談人数 85人
(内訳)
@ 処理移行: 1人(うち労組結成3)
A 機関紹介: 12人(労基署5(未払4、労災1)、職安1、労働組合2、弁護士3、警察1)
B 相談のみ: 63人
参考資料:「2005年3月現在 月別労働相談処理状況」